*迷子なやみ* ADHDを楽に生きよう!

ADHDと本態性振戦のパート主婦。ADHDの暮らしを少しでも楽にしたい。2児と主人の4人家族。

コンサータの効果と副作用

コンサータの効果と副作用



コンサータとはADHDの治療に用いられる薬です。

脳内のドーパミンノルアドレナリンを増加させ注意力を高めたり
衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善してくれるそうです。

私がADHDの診断を受けて最初に処方されたのがコンサータ18㎎錠でした。

私はコンサータと相性が良かったので
ずっとコンサータを使っています。

現在は量を増やして27㎎錠と18㎎錠を1錠ずつ合わせて45㎎を服用しています。

私は服用していませんが、他にステラトラというお薬もあります。

現在日本でADHDで処方されるお薬は主にこの2つだそうです。



コンサータの効果


飲み始めてしばらくは
火がついたように動けるようになりました!!

それまでの私は休日ともなれば
一日中眠い
ダルい
買い物に行けば人酔し
刺激でヘトヘト
食材を買うのも献立を考えながらで
頭は常にモヤモヤ
頭痛ダルく辛い
買い物をしながら
辛い、このままここで寝てしまいたいと思うほど辛かったです。

でもそうじゃなかったんだ!
皆はこんなにクリアな世界で生きているんだ!

コンサータを飲み始めてから次の通院までの1ヶ月間私は動き続けました。

頭がモヤモヤしない!
眠気もない!
動きたい!
今まで見えてなかった色んなものがクリアに見える!

掃除業者かってくらい家中をピカピカにして
要らないものはどんどん捨てて

あっという間に断捨離完了

動きたい!出かけたい!

人に会いたい!(←これは奇跡に近い)

色んな人に連絡したり約束したり。

自分でもビックリの状態になりました。

これを私は


「ビギナーズコンサータハイ」


と呼んでいます。

でも。
いつまでもビギナーズではいられないのです。

家での効果は存分に感じられたのですが
仕事では効果はさほど感じられませんでした。

それは私の能力が低いことを露呈されたようで辛く。

プラシーボ効果もやはりあったのでしょう。
段々と効果を感じなくなっていき、
段階的にコンサータの量を増やして
現在の54㎎で今はおちつきました。



コンサータの副作用



飲み始めた頃の副作用は

「興奮して眠れない」

でした。

夜になって寝たいのに寝れないドキドキする。
これは地味につらかったです。

布団に入っても中々寝つけず
旦那に「眠たいのに寝れない!辛い!助けて!」
と言いながらジタバタと動き続けて大変めいわくをかけました笑

でも、だんだんと落ち着いてき
今は全くその症状はありません。

飲みなれて量を増やしてから出てきた副作用は

「夜に襲ってくる言い様の無い不安」

です。こちらは今も戦っています。

誤解の無いように先に行っておきますが
コンサータに依存性はないです。
私は飲まないと不安にはなりますが

「薬が欲しい!飲みたい!!」

といった薬物中毒のようなものは一切無いです。


副作用の話に戻りますが
夕方から夜にかけて言い様の無い不安に襲われます。

先生に相談したところ
そういう症状は結構出るそうです。
薬が切れた頃にそうなるみたいです。

ただ、辛く
辛いことがあった日なんかは更に辛く
生きていて行くことが辛いと思うこともあります。

これは副作用なのか
それともコンサータで何とか元気を保っているだけで
本当は常に辛くて生きたくないだけなのか。

答えはわからないです。

でも
コンサータを知らずに絶望して死んでいたより
コンサータを飲んで
自分にも普通に生きれる可能性があることを知った上で
それでも生きたくないって思ってしまったりする今の方が幸せだと思っています。

私がADHDと診断されるまで。仕事でミスが多い。要領が悪い。叱責を受ける。叱責を怖れてさらにミスを繰り返す。

・自覚



「無駄な動きが多い」
「要領が悪い」
「判断が遅い」
「ミスが多い」
「すぐにテンパる」

私がADHD自覚をしたのはパート勤め8年目くらいの時でした。
ファミレスでホールを担当していました。

私はよく言えば親しみやすく
悪く言えばからかいやすい。

社員さんは馴れてくるにつれ
ズバズバと私の悪いところを指摘するようになりました。

「無駄な動きが多い」
「判断が遅い」
「要領が悪い」
「ミスが多い」
「すぐにテンパる」

もともと自覚はあって落ち込むこともありましたがそこまで深刻には考えていませんでした。

私は要領は悪いもののできる仕事は多く
がんばり屋で責任感が人一倍強かったので必要とはされていたと思います。

そんな折りに同時期にパートの先輩の方々がたくさん退職されました。

理由は様々でしたが
たまたま重なってしまったのです。

私はパートでは一番古株になってしまい
当然社員さんにも期待されました。


でもダメでした。


ミスは増え
「何で今それをやるの?!」
「何で今その動きした?!」
「要領が悪い!」
「判断が遅い!!」

その度に萎縮していきました。

「今、これをしたら叱られるのではないか」
と判断が鈍り

「判断が遅い!!」(炭治郎は偉いねぇ😢)

また叱られる。
叱られると叱られたことに脳が捕らわれ、ミスが増える。

悪循環でした。

ミスをする度にメモを取り
次こそミスしないように努める。


毎日毎日
今日こそはミスしないように!
絶対、絶対!!
ミスしないように!!


意気込んで仕事に行き
またミスをして落ち込んで帰路につく。

家に帰れば子どもの事、習い事、家事。

(家事、育児については後日記載しようと思います。)

だんだんと心が死んでいくような

仕事からの帰路の度にこのまま自転車で壁に激突して死ねないかな。
暴走した車が左折してきて轢かれないかな。

そんなことばかり考える日々が続きました。

少しずつ私の精神状態は悪化していき

家族に当たり散らす
自殺未遂を起こす

このままではいけない。
私はやはり何かおかしい。



ADHD



ADHDの事は知らないわけではありませんでした。
何度かテレビの特集で見た事もあり
「もしかして…」
とは思うものの
「いや、私そんなひどくないよね?発達障害とかないない。」

と、気にはなるものの自分は違うと思っていました。

ですが仕事でのミスや日々の家事を上手くこなせない事を自覚して
ついに

[ADHD] 検索

この際にたどり着いたサイトがこちら

https://adhd.co.jp/otona/shoujou/

当てはまる当てはまる笑

サイトにもありますが症状や困り事は人それぞれです。

私は注意欠陥障害(AD)
が症状としては強いようでした。

ケアレスミス
忘れ物が多い
家事が苦手
朝の準備が間に合わない
予定を忘れる
子どもの予定を忘れる
マルチタスクをこなすのが苦手

多動性障害(HD)
も少しあります。

人の話を遮って話す
おもしろい!話したい!と思ったことが頭に浮かんだらすぐに口に出す
衝動買いをする
集中して最後まで話を聞けない


だからテレビでは気づけなかったんだなぁと。
だって私とは症状がちがうから。
「私はああいう症状はないわ。」って


でもまた認めたくない気持ちと、嫌なことは後回しにするADHDの特性を遺憾なく発揮し笑
病院検索するものの

○○精神科
△△メンタルクリニック

という名前に怖じ気づきなかなか一歩踏み出す勇気が持てませんでした。
(単に病院予約が苦手なだけもあります笑)

でもまだホッとしたような
認めたくないないような
複雑な気持ちでした。



・まずは本を読もう!!



病院は抵抗がある。
でも苦しい。

そんななかで一冊の本にたどり着きました。
その本がコチラ

https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%95%E4%BA%8B-%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%9B%B0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B-%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E7%A7%81%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%80%81ADHD%E8%84%B3/dp/4804762728/ref=mp_s_a_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&qid=1537337480&sr=8-1&pi=AC_SX236_SY340_FMwebp_QL65&keywords=%E7%A7%81%E3%81%A3%E3%81%A6adhd%E8%84%B3&dpPl=1&dpID=51Kd0aioaML&ref=plSrch

発達障害という言葉に抵抗があり
一歩踏み出す勇気がもてない私にはとても入りやすい本でした。

マンガで飽きずに読めるし
何より主役の里子ちゃんが私と同じように同じ負のループに陥って自信を無くている状態でした。

まだ一歩踏み出す勇気が無い方はぜひ一度読んで見てください。

面倒じゃないです。
Amazonさんでポチッと押せばポストに届きます。そんなに大きな本では無いのでポストに入るはず笑不在表の連絡を忘れる心配もありません笑



・今の仕事とADHD



本は衝撃的でした!すごい!
私とおんなじ人っているの!?
私だけじゃなかったんだ。

日々の生活を楽にするコツが沢山書いてあり
なるほど!という事も沢山ありました。

とても参考になり、いくつか実践して、忘れたら時々目を通します。

ですが、ファミレスで働いている私には実践が難しいものが多かったです。

臨機応変に、秒単位で判断を迫られ、秒単位で動きを決めて動かなければならない仕事です。
パートなので時間内に終わらせなければなりません。

本では出版社に勤める編集者の里子ちゃんが主役でしたので
里子ちゃんの受けたアドバイス

1日に3回スケジュール確認
とりあえず5分取りかかる
一時間働いたら5分休憩

といったものは家事子育てには役立つものの
仕事には生かせませんでした。


そしてついに病院に行くことを決めました。



・病院へ。あっさり診断。



勇気を振り絞って病院を予約。
いよいよ、診察です。

病院は本当に普通のクリニックと特に変わりはありませんでした。
待合室に居る方も。
ここが内科だとか歯医者だとか言われてもわからないくらいです。

診察の前に上記のサイトにある質問や幼少期の頃の事について問診票を記入。
心理テストも受けました。



・そして診察室へ



いよいよ先生の診察です。
私はどう話したら良いかわからず、「長くなってしまいますが、1から話しても大丈夫ですか?」
と言ったら「大丈夫ですよ!」とお話を聞いてくださいました。

一通り聞いてもらいました。

「はい。ADHDですね。」

え、あっさりー!

「お薬で良くなります。一度飲んでみましょう。」

お薬の話やADHDの冊子をいただき
薬を処方されました。

私とADHDとのお付き合いが始まりました。



コンサータ



私が処方されたのはコンサータというお薬です。
初めは18㎎でした。

はじめて飲んだときの衝撃は今でも覚えています。

服用から一、二時間程度たった頃でしょうか。


「視界が広い。」


目がはっきり見えるような
脳がスッキリ働くようなそんな感覚。

え?なにこれ?
ほんとに?
え?そんなすぐ効くもの?
プラシーボ的なやつか?

と疑いつつも脳がスッキリする感覚に感動を覚えました。

幼少期からずっと頭にかかっていたモヤが晴れるような。

まだコンサータADHDとの付き合いの序章も序章ですが

ただただ自分がグズなんだと思ってたけどそうじゃなかったのかも。

ひとつ肩の荷が下りた気がしました。